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両丹日日新聞2014年1月10日のニュース

ネパール難民キャンプなどへ支援物資 福知山から靴や文具など

ティム村で手遊びをする子どもたち
 福知山市内外の教育関係者らでつくる「ネパール・ムスタンの子どもたちを支援する福知山の会」(小滝篤夫代表)のメンバー8人が、昨年12月25日から1月1日にかけてネパールを訪れ、靴や文房具、パソコンなどの支援物資約120キロを現地の村と難民キャンプにある小学校に届けた。

 会は、発展途上のネパールの秘境・ムスタン地域の人たちのためにと、靴や文房具などを集めて定期的に届けている。

 これまでは、ヒマラヤ山脈のふもとにあったNPO法人の事務所に託していたが、昨年4月に閉鎖。このため、今回は標高約2800メートルのティニ村と、少し山を下ったところの難民キャンプ内にある小学校を直接訪れた。

 冬休み中だったが、たくさんの子どもたちが迎えてくれた。メンバーはリコーダー演奏と歌で交流を図り、子どもたちからのお返しの歌もあった。

 小学校低学年の男の子が、乳児の世話を当たり前のようにしていた。一緒にした手遊びで子どもたちの笑顔が弾けた。子どもたちに勉強を教えるために頑張っている若者に出会った。

 元綾部高校教諭の水谷徳夫さん(64)は「生活は貧しい。でも、心が豊か。表情がキラキラしていた」。福知山高校図書館司書の岡本みさきさん(57)も「直接出会えたことは大きかった」と話す。
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 今回の渡航メンバーは20代から60代。8人のうち、初めてネパールを訪れた3人は20代の大学生と若手教諭で、厳しい自然環境と貧しさを目の当たりにして、特に考えさせられたという。メンバーで順番に付けた日誌には「日本はどれだけ裕福な暮らしをしているのか…」「とても学ぶことが多い旅でした」などとつづった。

 ネパールは都市部の急速な発展に辺地が切り離されて社会格差が広がっている。現地のニーズの把握、日本での活動周知など課題を整理して、支援をこれからも続けていく。


写真上=ティム村で手遊びをする子どもたち。後ろはヒマラヤ山系標高8167メートルのダウラギリ
写真下=難民キャンプ内でも手遊びで交流を深めた

    

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