冬場の輸血用血液不足解消の一助にと、陸上自衛隊福知山駐屯地の隊員たちが9日、人海戦術で臨む「100リットル献血運動」に取り組んだ。1会場で一日100リットルを集める協力は、府内でも他に類を見ない。
長期ストックができない輸血用血液は、常に一定量を確保することが求められる。しかし、寒い冬場は献血する人が少なくなる傾向にあり、血液の在庫が落ち込んでしまう。それならばと、陸曹でつくる福知山駐屯地曹友会(福井一人会長)が毎年、今の時期に隊員たちに呼びかけて実施。今年で9年目となった。
今年は、井川賢一駐屯地司令ら全隊員の1割近い約90人が南スーダンにPKO派遣中だが、残る隊員たちが訓練の合間など時間をみつけて、駐屯地内に乗り入れた献血バス3台に次々と足を運んだ。
司令代理の鹿島真・第7普通科連隊副連隊長も「隊員の総数は少ないが、残っているみんなで力を合わせることが大切」と真っ先に駆け付けた。
府赤十字血液センター福知山出張所は「毎年冬場にこれだけ多くの献血は本当にありがたい」と感謝する。福井会長は「献血をすることで一人でも多くの命が助かるように、地域に貢献できるようにと続けています」と話していた。
献血者数は308人で、計123・2リットル。過去最高となった。
写真=鹿島司令代理も先陣を切って献血(9日午前8時45分ごろ)
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