「帯展−その優美な後姿」と題した展示会が、福知山市内記一丁目の市丹波生活衣館で開かれている。正月らしいめでたいものをはじめ、様々な図柄、技法の帯40点が並び、見る人を楽しませている。2月2日まで。
着物の美しさは後ろ姿にあるとされ、それを演出する重要な役割を持つのが帯であることから、帯そのものの図柄の優美さや華麗さにスポットをあてた展示を企画した。
会場には、1枚の布を2つ折りにして一方を縫った丸帯、表は織物文様で裏は無地の素材を縫い合わせた袋帯、前帯の部分を幅2つ折りの15センチ、お太鼓の部分を30センチにした名古屋帯などが並ぶ。
最も格調の高い織り帯のほか、染め、刺繍といった技法も解説。婚礼用式服の松竹梅の柄をあしらったものや、式服の吉祥柄の織り帯も展示している。
珍しいものでは、絹とミノムシの皮で斜め市松のパッチワークに仕立てたものや、戦後の物資が不足した時代に娘が母親の鯨帯を取り出して黒い部分に刺繍やアップリケ、ペンテックスで描くなどしてリフォームしたものもある。
職員は「最近は着物を間近でゆっくり見ることが少なくなっており、この機会に帯の文化に触れてほしい」と来館を呼びかけている。入館無料。火曜日休館。
写真=帯の種類や技法なども紹介している
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