| 両丹日日新聞11月17日のニュース |
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| JR高架開業と商業活性化 起死回生のチャンスとの期待 既存商店街には不安の声も JR福知山駅が開業して1世紀余り。現在、駅付近の連続立体交差事業が順調に進み、26日には鉄路が高架へと移り(KTRは09年度末)、分断されていた市街地南北が一体化へと向かう。世紀をまたぐこの大事業は「中心市街地の起死回生のチャンス」と大きな期待を集める。ただ、もうひとつの玄関口が誕生する南側に対し、商業停滞が続く北側既存商店街の人たちの心境は複雑だ。 三たんの商都として栄えた福知山。1904年(明治37年)、福知山駅が開業以来、駅を中心に街並みが広がった。商店街は8つ。中心 市街地はすべて北側に軒を連ねる。中心市街地商店街の店舗数、年間販売額とも近年減少傾向にあり、とくに駅から遠い商店街ではその度合が大きい。後継者難で廃業が目立ち、郊外などへの移転に伴って空き店舗になる例も多い。求められる回遊性 「回遊性をもたせる町づくりを行政に望む」。福知山商店街連盟会長で、新町商店街理事長の天野隆雄さん(61)は、そう強調する。かつては広小路とともに市内きっての繁華街だったが、時代の流れで細々と営む店が数えるほどの状態。「高架化は市発展のうえでは喜ばしいことだが、現駅舎が解体される間に、人の流れが南へ定着してしまう可能性もある」と不安を隠さない。 駅前町の自治会長、秋山保彦さん(60)は「けやき通りが高架下を通って南に結ばれないのが残念」とするが、「高架下に南北から出入りできる駐車場ができ、駅に行政機関が併設されれば便利になる。今回の事業は衰退する中心市街地の商業活性化の最後のチャンス」と期待を込める。 高架駅に隣接する駅前商店街は、少し雰囲気が違う。連続立交事業に合わせて鉄道跡地を含む17・8haで駅周辺土地区画整理が進展する。同商店街理事長の田渕裕二さん(50)は「駅のコンコースが通り抜け自由になることで、近くて遠い存在だった南側から新規の来店客が見込める」と意欲的。既存商店街のなかで唯一、通りが一新され、両サイドに歩道も付く。 発展の可能性大きい駅南 一方、南側では駅前から幅30mの駅南大通りが真っすぐに伸び、幹線道路の国道9号と交差。両線を軸とした62・5haで駅南土地区画整理がほぼ終わった。駅北とは違い、まだ商店街もなく、さら地が目立つ。主要道路に面した土地の評価額に路線価があるが、実際はその数倍で土地取引がされているともいわれる。こんごの発展に向けて大きな可能性を秘めている。 駅南の国道9号沿いの自動車販売店長を務める下川和馬さん(39)は「高架によって、駅裏だった地区が従来の駅前以上に発展したという例は少ないが、福知山の場合は間近に幹線路の国道が通る」と地の利を説明。南北アクセスの向上に期待する一方、さまざまな手続きを一度に済ますことができる行政サービスの駅での実施を提案する。 駅南大通りのそばに立つ中兵庫信用金庫福知山支店の広瀬利也支店長(44)は「こんご商業施設やマンション、住宅などの建設が予想され、活性化が進む。高架で南北の往来がしやすくなり、互いのマーケットが広がる。競争が激化するだろうが、魅力、特長ある店舗づくりを考えて、南北ともに栄えてほしい」と中心市街地の商業振興への思いを語る。 高架下は南北をつなぐ重要な役割を果たす。南北の行き来が自由な駅通路の西側約800平方mに商業ゾーン「ビエラ福知山」が整備され、カフェや中華料理店、ベーカリー、本屋などが並び、銀行ATMが設置される。 福知山は今、差し迫った合併を除いては急激な人口増が見込めず、中心市街地の潜在購買力も弱い。個店の努力もさることながら、駅周辺の整備や回遊性をもたせるための施策が、再活性化への鍵となる。 写真:駅周辺整備で通りが一新する駅前商店街。通りに沿って市の北近畿の都センター(仮称)や商業施設からなる複合拠点施設の計画地がある |
夜久野町化石・郷土資料館に地元の材料と人々の協力で立派な漆塗りの看板 夜久野町の夜久野高原、農匠の郷内の町化石・郷土資料館に15日、漆塗りのケヤキ製看板が取り付けられた。夜久野が誇る化石を、同じく誇りとする木と漆でPRしている。 同町は化石の町として知られるが、同資料館は以前、町郷土資料館の名で、一角に町内で採取された化石を集めたケースがある程度だった。そこで化石収集に取り組む吉井昌平さんが、国内外のコレクショ ンを寄贈。展示化石が約700点にまでなり、化石コーナーを大幅に増設し、4月に改名して新たな出発をした。最近では町内だけでなく、町外からの小学生たちの来館も多くなった。しかし、新しくなった資料館の玄関を飾ったのは模造紙の看板のみだったことから、町教委が看板作りへの協力を町民に呼びかけた。 呼びかけに応えた人たちの協力で、約3カ月間を経て看板が完成した。林業の足立輝夫さんが樹齢200年近いケヤキの板を準備し、大工の足立秀明さんが整え、看板に仕立てた。最後は町木と漆の館の高橋治子さんが、夜久野漆も使いながら、3回の重ね塗りをして仕上げた。文字は町職員と夜久野中学校美術担当教諭が彫った。 足立正夫教育長は「名実ともに化石・郷土資料館になり、それに見合う看板を願っていました。夜久野の材料で、夜久野の人の厚意でできたことがうれしい。看板というより芸術品ですね」と喜んでいた。 玄関の看板は縦180cm、横35cm、厚さ3・5cm。裏口にも縦40cm、横145cmのものが掛けられている。今は色が黒っぽく見えるが、年月がたつごとに漆独特の透きが入り文字が映える。 写真:夜久野の材料と人の思いで完成した町化石・郷土資料館の看板 |
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